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keep as a pet【R-18 SS集】

第3章 傀儡-KAIRAI-【イケメン戦国】


「全員、面を上げよ。」

すっと頭を擡げた全員の視線が真っ直ぐに俺を見つめる。

其の顔をぐるりと見渡し、最後に光秀と視線を絡ませた。


「光秀……
 貴様はの心内を読み切ったのだな?」

「はい。
 彼れ程貴方に溺れる奥方様ならば……
 守りたい物は《織田信長》唯一つであろうと。」

「善し。
 見事である。」

ふとへと視線を向ければ、光秀に俺との睦事を見られた事を思い出したのか……

目を伏せて頬は紅く染まっている。

そんな可憐しい様を見せられれば、どうにも我慢出来ぬわ。


「貴様等の咎は無いとする。
 されど俺を謀った事には違いない。
 ならば其の責は……
 一人に負って貰うとしよう。」

「信長様っ……それは……」

慌てる秀吉を片手を上げて制した後、俺は其の手をへと差し出した。


「……
 今宵は仕置きだ。
 寝かせてなど遣れぬぞ。
 ………覚悟は良いな。」

其の意味を悟った全員が息を飲み、表情を綻ばせる。

「来い。」

の手を引き立ち上がらせた俺が広間を出る間際には、光秀の酷く愉快そうな声が投げ掛けられた。


「信長様……
 奥方様の御身の為にも……
 どうか、程々に。」
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