第3章 傀儡-KAIRAI-【イケメン戦国】
「どうした、?
常はもっと愛らしい声で啼くであろうが?」
一層激しくなる俺の抽挿に全身を揺さぶられながらも、は唇を噛み締め声が漏れるのを耐えている。
当然光秀の存在を意識している結果なのだろうが、此れ迄は木偶人形の様であったが己の意思を滲ませている事に何故だか滾る自分に嘲笑が漏れた。
「さあ、啼いてみよ。
それとも……足りぬのか?」
「んう゛っ……」
更に奥を抉じ開けるが如く勢い良く突いてやっても、は畳を掻き毟り平常心を失う事に怯えている様だ。
…………良いだろう。
俺と貴様と、何方が先に堕ちるのか。
勝負だ……。
「光秀に見られておるからか?
俺としてはいつも通りの厭らしくて愛らしい貴様を
光秀に見せ付けて遣りたいのだがな。」
「ああ、奥方様。
私の存在など路傍の小石だとでもお思い下さい。
どうぞお気に為らさず、
思う存分信長様に溺れて頂いて構いません故。」
流石は光秀だ。
俺の思考を読み取って、自らもを煽り出す。
其の柔らかい物言いとは裏腹の鋭い視線には気付いているのか?
それでも未だ声を漏らさぬに焦れた俺は、更に辱める行為を続けた。