第2章 Honeyeded sadistic【イケメン戦国】
見下ろしたは目を固く瞑り、唇を噛み締めていた。
「、息を吐け。
それから、俺を見ろ。」
汗ばんだ額を優しく撫でながらそう声を掛けてやれば、大きく息を吐いたの視線が控え目に俺を見上げる。
「終わったぞ。
お前の中は俺で一杯だ。」
やんわりとの手を取り繋がっている部分に導いてやると、その細い指先が其所を確認する様に動き……
「……嬉しい。」
眦から一筋の涙を零して微笑んだ。
お前は……『嬉しい』と言ってくれるのだな。
こんな俺に貫かれた事を。
俺は歓喜という高潔な感情など終ぞ感じた事は無い。
だが今こそは素直に認めるとしよう。
『嬉しい』のはお前ではなく、俺の方なのだ…と。
明智光秀に与えられる僥倖としてはもう充分だ。
自身の射精など、お前の苦痛と秤に掛ければ何と軽い事か。
このままお前の痛みが落ち着くまで留まらせておいてくれればそれで良い。
本来であれば此の後にどういった行為が始まるのか、は知っている様だ。
ぴくりとも動かない俺を不思議そうな目をして見つめている。
「あの……光秀さん?」
「……ん?」
「いい…ですよ。」
「何をだ?」
「だって……
光秀さんに、身持ち悦くなって欲しい…から…」
「くくっ…
随分と愛らしい事を言う。
だが然し、俺が今どれ程に悦いのか分らんか?」
大きく目を見開いたの可憐しさに目を細めつつ……
そうだな、折角ならばもう少しお前を戴くとするか。
「お前の中全てを明智光秀で埋めてやると言ったな。
では、此方も埋めてやるとしよう。」
の唇に己の唇を重ね、舌で強引に抉じ開ける。
開いた先へ舌を差し込み、口腔内を無遠慮に舐め回し唾液を混ぜ合わせた。
再び苦し気に顔を歪ませる。
すまないな……
此れについては赦してやれぬ。
舌が痺れて仕舞う程に延々と続く行為。
其の最中にふと気付けば、俺はの中から溢れる朱を薄める様に大量の白濁を注ぎ込んでいた。