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keep as a pet【R-18 SS集】

第9章 豊臣の若紫【イケメン戦国】


自分でも消化出来ない靄々した気持ちを抱えながら、其れでもが考えてみると言った以上、俺も輿入れの為に出来るだけの準備をしてやらないと…と腹を括る。

先ずは何より其の相手だ。

《兄貴》として俺の認める男でなきゃを嫁がせるなんて許せないからな。

そんな想いで自分を誤魔化して、俺は信長様の元に向かった。


「そうか……
 は考えてみると言いおったか。」

僅かに意外そうな様相を見せる信長様を不思議に感じつつ、俺も問い掛ける。

「はい。
 其れで諸々手筈の為にも、
 其の輿入れ相手についてお聞きしたいと思いまして。」

一瞬、何故だか信長様は俺を叱りつける様な視線を寄越したが、其の後は直ぐ真摯に語って下さった。

「を娶りたいと言っておるのは
 此の安土へと同盟を申し込んで来た大大名だ。
 其の嫡男が先日、父御と共に安土へ挨拶へ参った際
 宴の手伝いに来ていたを見初めたらしい。」
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