第7章 下拵え【薄桜鬼】
其れから三月後……
の腹に子が宿っている事が分かった。
俺の宣言通り、見事に的中した様だ。
いや……
と初めて繋がったあの夜以来、俺達は毎晩の様に目合ったのだから何時の子かは断言出来ないのだが。
身重のに無茶をさせる訳にはと、俺は子が産まれる迄は自重を続ける。
だがやはりに触れたいという欲望は抑えられず、其の晩もを俺の膝に乗せ背後から抱えた。
「出来したぞ、。」
「ふふ……
千景様は毎晩そう言って下さいますね。」
「当たり前だ。
此の腹に俺の子が宿っているのかと思えば
他に何を言う可きか。」
未だ膨らんでもいないの腹をやんわりと撫で回す。
勿論、擽ったそうに身を捩るにはお構い無しだ。
「千景様は、男の子と女の子……
どちらが良いですか?」
の口から出た余りに愛らしい問いに口角が上がる。
「どちらでも構わん。
俺との子で在るというだけで
俺は何よりも此の子を愛でられるのだから。」
其れに《最初の子》が男だろうが女だろうが問題は無い。
どうせには此の先、何人もの稚児を産んで貰わねばならぬのだ。
そう為れば当然、男も女も………