第7章 下拵え【薄桜鬼】
に包まれる身体の快感以上に、心が満たされていくのを感じる。
此の感情をどう伝えれば良いのか分からぬ儘、俺は只管に其の名を呼び続けた。
「…………」
「………千景…様…」
今の俺達は酷く滑稽であろうな。
お互いの名を囁き、お互いしか見えていなく……
そして淫らに腰を振る俺を、蕩けた部分で受け止める。
「はっ…はあ……
お前の中が此れ程に悦いとは……
いや、中が悦い以上にお前が愛おしいからだ……。」
「嬉しい……
私も千景様に求められているのが
とても幸せです。」
「今宵……
必ずお前を孕ませる。
覚悟は……良いな?」
「はい……千景様。
中が一杯に満ちる程……私に下さい。」
「ああ……くれてやる。
お前は本当に……良く出来た…嫁だ。」
此所からは肌を打ち合わせる乾いた音……
の中を突き上げ掻き混ぜる湿った音……
耐えられないと許りに漏らす二人の喘ぎ声……
其れらが部屋中に響き渡る。
そう為れば当然、訪れるのは限界。
「くぅッ……
……射精すぞっ!」
俺がの子袋に直接注いで遣る程、一物を更に圧し込み勢い良く吐き出せば
「んうっ……
熱いっ!!」
も子種を奥へと引き込む様に、柔い下腹をびくびくと痙攣させて絶頂に飛んだ。