第7章 下拵え【薄桜鬼】
の口も尻もお互いの白濁で満たした俺と不知火は、其の後も散々にを乱れ啼かせる行為を一晩中続けた。
男二人が繰り出す悍ましい程の淫行に必死で応えていたも、流石に東の空が白み始めた頃には意識を飛ばして仕舞う。
泥の様に眠るを優しい眼差しで見下ろしていた不知火は、が起き出して冷静になって仕舞う前にと部屋を後にしたが、
「風間……
嫁を《啼かす》のはいいが、
悲しませる様な事はするンじゃねェぞ。」
去り際には一人前に俺に説教をしていく始末だった。
そんな不知火に苦笑を漏らしつつも、俺の中に沸々と熱い感情が生まれる。
此の迸る想いを、に伝えねば為るまいな。
翌日は日がな一日を自室で休ませ、夜も更けた頃合いで俺はの元へ向かった。
「……入るぞ。」
穏やかな声色で告げて部屋へ入った俺を見遣るの目は大きく見開いている。
「何を驚いている?」
「だって……其れ……」
の視線を釘付けに為ているのは、俺が手に持っている白打掛。
「ああ……此れか。
天霧に急ぎ用意させた。」
其のまま歩み寄り、俺は夜着姿で座るの細い肩へ白打掛を羽織らせた。
「思った通り……良く似合うぞ、。」
「……千景…様…」
俺を見上げる大きな瞳がじわじわと滲み出した所で、俺は腰を下ろしの柔らかい頬を擽る様に撫でる。