第7章 下拵え【薄桜鬼】
「……
咥えてやると良い。」
俺の声にぴくりと反応したは、一切の躊躇無く不知火の陰茎を根元まで口に含んだ。
「ンンッ……
旦那に言われて、知らねえ男の一物すらあっさり咥え込むたァ……
良く出来た嫁じゃねえか、風間。」
己の股間に埋まるの頭を撫でながら俺へと視線を向ける不知火に、俺も得意気な笑みを浮かべて応える。
「我が妻は素直故、驚く程に従順だ。
不知火の望む通りに動くぞ。
試してみれば良い。」
「へえ……」
意味深な妖しい視線でを見下ろす不知火は、其所から言葉巧みにを導き始めた。
「咥えてるだけじゃ餓鬼でも出来ンだろ?
もっと厭らしくコイツを刺激してみろよ。」
「喉の奥で先端を締めて……舌も使え。
歯ァ立てんじゃねーぞ。」
「裏筋も確り扱け。
唇を窄めて、俺の精を吸い取るみてえになァ。」
不知火が繰り出す卑猥な指顧に、律儀に応えるは堪らなく可憐しい。
まるで必死に母犬の乳へ吸い付く仔犬の様だ。
然しが吸い付いているのは乳では無く……
賎く反り返る男の陰茎。
其の差異が一層俺を昂ぶらせていく。
そんな事を思っている間に、もごもごと動くの口に含まれた不知火の陰茎は既に屹立していた。
「あーーー……
悦いぜ……。
技倆云々よりも、其の小せえ口で必死に奉仕為ようって様が堪らねえよ。
男を昇天させるには、
欲情を揺さぶってやるのも重要だって肝に銘じておくんだな。」
僅かに荒げた呼吸の中で、生真面目にを躾ける不知火。
手前勝手に告げた俺の言い分に確りと応えてくれる不知火には礼を尽くさねばな。
其れから、思いの外早く不知火を勃起させたにも褒美を与えてやろう。