第6章 黒い甘露【イケメン戦国】
今夜も信玄は指と舌を駆使して、私の全身を隅々まで愛撫してはぐずぐずに溶かしてから
「さあ、今夜も俺を殺してくれ。」
掠れた声でいつも通りの台詞を吐いた。
「………殺してあげる。」
小さく頷き答える私の唇を一度だけ啄み、笑みを浮かべた信玄がずぶずぶと中へ挿入って来る。
「んっ……」
「くぅっ……」
同時に上げた切ない声。
信玄の男根は、まるで計られた様にぴったりと私に嵌まる楔其の物だ。
もう既に、お互い以上に相性の良い相手など此の世に存在しないとすら思える。
そんな風に考えていると、信玄は少し拗ねた様な表情で
「何を考えているんだい、?
駄目だよ。
俺に集中してくれ。」
ゆるりと腰を使い始めた。
隙間無く嵌まった物に繰り返し抜き差しされれば、私の呼吸は甘く変化していく。
其れは勿論信玄も……。
「あっ…はあ……
今夜も……搾り取られちまうっ……」
「未だ駄目……
もっと私を悦がらせて……」
「ああ…分かってる。
俺の全ては…の物だから……
の望む儘に……」
繋がっている部分から絶え間なく鳴る下品で粘着質な音。
其の厭らしい響きに重なる信玄の低く甘い声。
ああ……もう、どうしようもないな。
信玄に抱かれる度に、私に訪れる絶頂は早く深くなっていくんだ。