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keep as a pet【R-18 SS集】

第6章 黒い甘露【イケメン戦国】


謙信の物が咥内から抜かれた瞬間、私は前傾して激しく噎せ返り、ぼたぼたと白濁した唾液を吐き出した。

こんな無様な姿を他人に凝視されていると思えば、情けなくて悔しくて……

息苦しさとは違う涙が溢れる。

此れが信玄の言う《恥辱》だとすれば、此の男は何処迄冷徹なのかと身体が震えた。


「さて……と。」

着衣を整える謙信を尻目に信玄が立ち上がり近付いて来る。

「んー……
 やはり謙信だけってのは狡いよなー。
 俺も可愛いに極楽へ連れて行って貰うとしよう。」

…………未だ、続くの?


「謙信……
 済まないが、と二人だけにしてくれるか?
 俺はどうも他人に見られると萎えちまう性質でね。」

巫山戯た口調ではあったけど、ぴりぴりとした緊張感は誤魔化せない。

そして当然、謙信も其の言葉の奥に込められた意味を察した様だ。

暫くの間、無言で信玄と視線を絡ませて

「…………程々にしておけ。」

獰猛な獣を嗜める様に呟くと、静かに部屋を出て行った。
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