第93章 負けず嫌い2
道塁side
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『3番ショート、世古君』
道塁(…っ打てなかった、あんな直前で曲がるスライダーなんて見た時ない。悔しいっ)
リトルと変わらない強さの彼女に嬉しさもある
けど、だからこそ怜花に負けるのは悔しい
魚住「切り替えろ、道塁」
道塁「!」
魚住「お前と同じ位、星原は負けず嫌いだな」
道塁「……だからこそ勝ちたい。私にとっての負けたくない相手は、怜花だからね」
野球への情熱が半端なく一緒の彼女
負けず嫌い
ピッチャーへのこだわり
そんな似てる彼女には、負けたくない
☆☆
貴方side
3番の世古をなんとかストライクに収め、最後に出てくるのは…
『4番キャッチャー、魚住君』
道塁もそうだが、ホームラン率が一番高い魚住が相手
ストライクにすれば上位打線は何とか抑えられる
けど、体力消耗に握力がなくなってきている状態でどこまでいけるか
魚住(雑誌以上の実力だ。けど、道塁以外に強い女子がゴロゴロ居てたまるか!)
貴「っ!」
パアアン!
審判「ストライーク!」
魚住「っ(スライダー……近くで見ると曲がりが早い)」
大吾(怜花…)
貴「っ!」
カンッ
審判「ファール!」
魚住(ここで無得点だと、奴等に流れが行ってしまうっ、絶対に居るんだ、追加点が!!)
貴「っ!!(しまっ、手が痺れっ)」
シュッ_
魚住「っはぁぁ!!」
カンンッ!!
貴・大「!」
手が痺れコントロールがズレて投げてしまう、そんな中魚住が思っきりバットに当てる
パアアン!!
太鳳「っく!!」
魚住「な!?」
審判「アウト!!スリーアウトチェンジ」
飛びながら球を取る太鳳のファインプレーで、アウトになる
大吾「やったー!凌いだー!!」
貴「太鳳!サンキュー!!」
太鳳「ふう…」
上位打線は見事抑える事が出来た