第98章 新たなメンバー2
貴方side
千代「…それで、何か用事でも?」
大吾「えーと、実は…」
☆☆
千代「…え、野球部?私が?」
大吾「う、うん。部員がギリギリで困ってるんだ、そしたら千里にお姉ちゃんが居るって聞いたから」
千代「千里の紹介……あぁ、そういう事」
大吾「頼むよ。とりあえず体験入部でも良いからさ、ちょっとだけやってみない?」
千代「…っ」
千代は野球と聞いた途端、苛ついた様子で大吾に話す
千代「ごめんなさい。私、妹と違って運動神経ないので」
大吾・睦子(…で、でか!?)
千代は女子にしては身長が高い、大吾よりも大きく2人は驚く
千代「怜花、授業が始まるから行こう」
貴「え、ちょっ」
無理やり腕を引っ張られ、図書室を後にする
☆☆
放課後
仁科「キャプテンがすか?」
貴「うん、千代にアタック中」
あれから千代を勧誘中の大吾を呼ぶべく、千代が入ってる美術室に歩いてると仁科とばったりあい一緒に出迎えに行っていた
仁科「あ、アタック?」
貴「恋じゃなくて、千代の体のガタイさに惚れたみたいで野球部に勧誘中」
仁科「…入りたくねぇ人無理やり入れてもしょうがないと思うんすけど」
貴「仁科が正しいな。大吾は昔からデリカシーの欠片もないからな」←
★★
大吾「お願いします!練習観に来てくれませんか、その大きな身体に惚れたんです!!」
千代「っっしるかっ!!」怒
バンッ
美術室前に付くと、叫ぶ大吾に対し怒り心頭でドアを閉める千代
…本当にデリカシーのない言い方だな
貴「大吾、馬鹿すぎる」
仁科「デカイって言って喜ぶ女子は居ねーつーの」
大吾「怜花、仁科」
貴「つーか、嫌がるのに無理やり誘うな。友達として、例え大吾でもキレるよ」
大吾「うっ…」
千代(…怜花…………!え、あの人…格好いい)
千代が仁科を見ながらそう思っていたのは知るよしもなく、大吾を無理やり連れていき練習再開する