第87章 安心的エース2
貴方side
大吾(こんな切れの良いスライダー、初見で打てるわけない………打てるわけないけど、キャプテンの俺が諦めたら終わりだ!!)
カンッ
審判「ファール!」
__
審判「ファール!フォールボール!」
大吾が粘り、フォールで1塁に進む
睦子「やった!よくみた!」
アニータ「よっしゃ出た!」
出光「っ」
『5番ピッチャー、星原さん』
貴「…」
魚住(……次は星原か、出させるわけには行かん)
アニータ「師匠!頑張ってください!」
出光「っ!!」
シュッ_
パアアアン!!
審判「ストライーク!」
出光「!」
シュッ_
パアアアン!
審判「ストライクツー!」
大吾(…怜花でも打てないのか…?)
仁科(……先輩、まさかスライダー狙ってる…?)
魚住(…バットを振ってこないな。まぁ、良い。スライダーで打ちとる)
出光「っ!」
シュッ_
ググン
貴「っ!(ドンピシャ!)」
カンッ!
出光「!!」
魚住「ライト!!……………!!」
ゴン…
大尾の皆は驚く、なんせ私が打ったボールはホームランなのだ
睦子「!やったー!」
星蘭「2点先取!!」
アニータ「完全試合破れたわ!」
出光(…こいつ、最初からスライダー、狙ってたのか…っ)
大吾に続き、私もホームインして5-2に
魚住「…狙ってたのか」
貴「?」
いきなり魚住という人が話しかけてきた
魚住「俺の、読みを読んでたのか?」
貴「?キャッチャーの心理なんて読めるわけないでしょ。私はただ、狙いを絞っただけ」
魚住(…最初から、スライダー打つつもりで)
貴「…完全試合出来なかったね、残念でした」ニコ
魚住「!」
笑顔で嫌味っぽく伝えるとベンチに戻る
魚住(……ははっ、これは本気でやらなきゃ彼女に負けるな。俺達は)