第84章 キレた気持ち3
貴方side
仁科(くっそ、ライトが取ってりゃチェンジだったのにっ)
シュッ
世古「っ」
カンッ
パンッ
星蘭「っ!」
大吾「ファースト!」
パンッ
丹波「あっ!」
魚住「よし、3点だ!」
大吾・仁科「ああ……」
丹波「す、すまん…」
丹波さんが落とし3塁が進めた為、3-0に
『5番キャッチャー.魚住君』
大吾「…」
大吾は左に移動して構えてる、この5番を歩かせる気か
一番打ってくるからその気持ちは分かる、けど仁科のピッチャーの心理としてはあまり良くないよね
仁科「…」
シュッ!
大吾(!?ストライクゾーンに!?)
魚住「…っ」
カンッ!!
バンッ
魚住という人はホームインを出し、5-0に
……仁科、完全に気持ちがキレてるな
大吾「タイム!」
___
仁科side
大吾「しっかりしてくれよ仁科。下位打線だしあとアウト1つ、この回だけでもだけでも投げきってくれ」
仁科「代えてくれ」
大吾「え」
仁科「敗戦処理のマウントなんか俺は見たくねぇ、もう星原先輩が投げた方が良いだろ」
大吾「………」
…今日初めてマウントに立てて嬉しかった
けど、打たれて後ろの味方も足を引っ張る
新ためて自分の無力さ、同時にいつも最後まで投げてる星原先輩に尊敬した
体力消耗の今の俺じゃ、役に立たない
大吾「変えないよ、この回は投げきれ!」
仁科「!?………はぁ?お、おい何だよそれ!俺を晒しものにする気かよ?!」
大吾「怜花はまだ肩作ってないんだよ!それにまだ試合は終わってないし諦めるイニングでもない!ちょっと打たれたからって全部投げるなよ!!
そう簡単に諦めるなんて、うちのエースを越えられるわけないだろ!!」
仁科「…!」
沢「何…」
太鳳「仏の大吾が怒った…」
貴「…ふふ、リトル以来キレっぷり」