第82章 キレた気持ち1
道墨side
出光「けど何でレフトなんだろうな?」
世古「…多分体力回復だろうな、大方初戦から1人で投げてきたんだろ」
道墨「……で、あの9番の球史とかは?」
世古「さあね。どっかでは投げたのかもしれないけど昨日は途中から帰ったから観てない」
出光「ふんっ。ま、地区予選でそこまで下調べは要らねーよ。データが必要なのは力が拮抗した相手だけだ」
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貴方side
『1回の裏、大尾中学の攻撃は1番セカンド.出光君』
大吾「しまってこー!!」
審判「プレイ!」
仁科「……っ」
シュッ
パアアアン!!
審判「ストライーク!」
大吾(…変化球は厳しいな。怜花に教わってるみたいだけど、まだコントロールが悪く上手くミット入らない)
仁科「っ」
パアアアン!
審判「ストライクツー!」
仁科「っ!」
パアアアン!!
審判「ストライーク!バッターアウト!」
仁科「っしゃあ!!」
仁科の球は、コントロールも良いし完璧だな
ただ、最初からこんな飛ばして体力持つかアイツ…
私の不安はそこだけだった
『2番ショート.眉村さん』
仁科「っ!」
パアアアン!
審判「ストライーク!」
パアアアン!
審判「ストライクツー!」
道墨「…」
太鳳「良いじゃん、ワイルドヤンキー」
沢「コントロールも良いしね」
仁科「っ!」
シュッ
パアアアン!!
審判「ストライーク!バッターアウト!」
道墨「…」
魚住「…」
世古「おいおい。どうした、2人とも」
道墨「やばいねあれ、横から見るよりかなり伸びてくるよ」
世古「!」
『3番ピッチャー.世古君』
仁科「っ!!」
パアアアン!!
審判「ストライーク!バッターアウト!!スリーアウトチェンジ」
世古という人も3振に打ちとる