第81章 決勝
貴方side
貴「…?……なにあのセカンドとショート」
大吾「え?」
沢「怜花は気づいたのね。あのセカンドとショートあり得ないんだけど」
大吾「なにが………!!」
セカンドの出光という男と、ショートの道墨は左利きだ
大吾「そうか、気づいてなかった。あの2人左投げだ」
仁科・アニータ「!?」
睦子「え、な、何?左利きの二遊間が何なの?」
大吾「野球のセオリーじゃ左利きの二遊間なんでまず居ないんだよ。
取って一塁に投げる動作のセカンド、ショート、サードは右投げの方が圧倒的に速いし理に叶ってる。
左投げじゃ二遊間や三遊間の難しい打球は、体を反転して取らないと行けないから間違いなく遅れてしまう」
睦子「た、確かに」
打球は道墨に飛んできたけど、体を反転するのが速く一塁に投げアウトにする
アニータ「はや!」
睦子「後ろ周りでうますぎる…」
大吾(そうか、例え左利きでもあれだけ上手ければ問題ない。というよりチームで一番上手い4人をセンターラインを固めてるんだ)
1番の千里、2番の太鳳、3番の弥生まで簡単にアウトにされ私達が守備側に回ってくる
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道墨side
仁科「っ」
シュッ
パアンン!!
魚住「ほぉ、中々いい球放るな。あれが風林中のエースか」
道墨「多分違う」
魚住「?」
世古「道墨の言う通り、あれは9番だしエースではない。
昨日から投げてるあの5番のライトがエースだ、魚住も観た事あるだろ」
魚住「……!あの女子」
出光「なんか雑誌とか載ってなかったか?」
魚住「何故風林中という普通校に…」
道墨「理由は分からない。けど、私が知る中で一番の最強投手だよ」
出光「……道墨がそこまで言うとはな」
道墨「……そりゃ、私はリトル時代から一度も勝てた時ないからね」
出光・世古「!」
魚住(……これは、一筋縄ではいかないな)