第8章 噂の新入部員7
大吾side
仁科「おっしゃ、じゃあ1年生チームは後攻めにするわ。」
じゃんけんで先攻が上級生チーム、後攻が1年生チームとなった。
睦子「大吾!」
大吾「?」
睦子「こんな試合して大丈夫なの!?私たちが負けたら、あいつらもう永遠に私たちのことコケにし続けるよ!」
睦子は納得がいかない様子だった。
大吾「しょうがないよ。あいつらは実力主義だって言うんだから。実力で見返す以外、先輩の言うこと聞かないよ」
睦子「でも元ライオンズよ、ライオンズ!」
大吾「大丈夫大丈夫。いくら名門ってもこの前まで小学生の連中だよ?俺たちのこの1年の成長なら…」
パシンッッ!!
俺が言葉を続けようとしたが、仁科が投げるミット音がそれをかき消す
大・睦「………」
沢「あ~…」
太鳳「そりゃタメ口もきくわ」
自信満々の表情を浮かべる仁科を見て、太凰たちは納得した様子
太鳳「……でもま…」
沢「怜花よりは遅いわね…」
仁科「っしゃもういい!プレイボール!!」
仁科の合図で試合が開始される
1年生の各ポジションはセカンド・菅原、ショート・千葉、サード・北大路、キャッチャー・梅宮、ピッチャー・仁科
___
―パァァァァン!!
男子「ツーストライク!」
1番・太凰は簡単に追い込まれる
沢「速いねー。何キロぐらいだろ」
大吾「110キロは出ているね」
睦子「コントロールもよさそうだし…」
星蘭「速いけど、うちのエースには負けるわよ!そうでしょ、睦子!」
睦子「そうだね、早く来てくれないかな怜花…」
仁科の投球は俺達にかなりの印象をつけている
男子「あーヒマだわ」
男子「フンッ」
もはや余裕綽々の1年生ナイン。
仁科「女が俺の球にかするかよ!」
…………
同時刻
?「……やっと終わった、早く部活行こ」
この物語の主人公、そして風林中のエースが現れるまで
あと少し…