第7章 噂の新入部員6
大吾side
菅原「たいしたことなんてやんねーよ。今日はまだ指導者も人数もいねーし、設備も道具も把握してねーし。」
大吾「それでも別にいいよ!一緒に練習すれば、君らの実力も分かるしね」
その時
ドスッ!
仁科が俺に拳を叩きつけた
大吾「いった…!な、何すんだよ!!」
仁科「フン、やっと怒ったかチビキャプテン。
下級生になめられんのにずっとすかしてっから、気に入らなかったんだよ。
俺たちのいたライオンズはな、実力至上主義でやってたんだよ!
先輩も後輩も関係ねえ!グラウンドに立ったら、野球の実力があるやつが偉いんだよ!!」
怒鳴りつける仁科
睦子「ちょっと何してんのよあんた達!なんかされたの!?」
大吾「い、いや別に…」
睦子達が駆けつけた
仁科「監督と他のまともな新入部員が入ってきたら、お前らは補欠だ。
1個下にタメ口聞かれる状況が嫌なら、早いうちにやめた方が良いですよ”先輩”」
大・睦「………」
俺達にそう吐き捨てる
そんな状況を見て俺は提案する
大吾「賛成!」
全「?」
大吾「1年早く生まれただけで、才能もない努力もしてない奴にペコペコするなんておかしいよね。
グラウンドでは実力至上主義、大賛成だよ!」
仁科「……」
大吾「じゃあはっきりさせるしかないね、相手の実力も知らないのにマウント取るのはフェアじゃない!」
仁科「…!!」
大吾「試合は3イニング、審判がいないから、際どいジャッジは捕手のジャッジで…フェアにいこう。
守りは工夫がいるとは思うけど、それをどうするかは両チームで考えればいい」
説明を終える
大吾「なんにしても知れで十分お互いの実力はわかるはずだ、いいかな?」
仁科「早くやろうぜ。
どうやろうと、お前らが泣きながら荷物まとめて出ていく未来しか見えねえ」
睦子「……ちょっと大吾、まだ怜花来てないんだけど…どうすんのよっ」
大吾「怜花が来るまで、投手頼むよ睦子。よく練習に付き合ってただろ?」
睦子「……ううっ…分かったわ…」
仁科(…………怜花……?)
5vs5の試合が始まる