第76章 相合傘
仁科side
貴「……私達も帰るか、傘持ってんの?」
仁科「傘は持ってないっすよ、走って帰ろうかと…」
貴「それだと風邪引くだろ。仕方ない、私の傘に入っていけ」
仁科「……っええぇ!?」
いきなりの先輩の発言に、顔を赤くしながら驚く
、そ、そ、それ、それって……あ、相合傘というやつじゃ
貴「何驚くの?早く入れ、家確か同じ道だったよね?」←自主練で知った
仁科「……うす」
傘の半分を開けてくれた為、恥ずかしながら入る
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貴「…」
仁科「…」
………無言な空間で、気まずい!!
いつもなら先輩から話す為、和やかに練習してる
けど疲れてるのか、たまに欠伸をしながら歩いてる
貴「……仁科」
仁科「!はい!!」
貴「?………お前の球、初めて対決した時より格段によくなってるな」
仁科「…!」
推薦で初めて対決した日の事の話を言ってるんだろう
あの時は、風林の実力を舐めていた。特に同じ投手の星原先輩を
けど、自主練を一緒にしていて思った事がある
先輩の強さは努力で掴んだって事、ただの天才じゃなく努力の天才だと思った
先輩がやってるメニューはもうそれは過酷で、女だからと馬鹿にしていた最初の自分が恥ずかしくなる位だ
貴「コントロールは本当によくなってるし、ストレートが綺麗だった。後は変化球練習頑張らないとな」ニコ
仁科「……はい⸝⸝」
前から感じてた気持ち、先輩を見るとドキドキする
なんなんだ、これ…
初めての事に戸惑ってると
貴「あ、待って」
仁科「え?」
貴「コンビニよりたいから、ちょっと待ってて」
仁科「あ、うす」
コンビニに走る先輩、俺は外で待っていた
すると
?「仁科?」
仁科「?……!あ、お前ら」
リトル時代からの千葉達と出くわす