第74章 くもりのうち雨?1
貴方side
大吾「準決勝はそのまま怜花で予定してる。けど、決勝は怜花と仁科の2人にお願いするよ」
仁科「!マジっすか!!」
名前を呼ばれた仁科は嬉しそうだ
大吾「2人で自主練とかしてんの?」
貴「ああ。コントロール良くする練習とか、変化球はまだまだ練習中」
大吾「……ねぇ仁科、これから学校で球見せてもらえるかな?怜花も来てほしいんだけど」
仁科「え?」
貴「何故私も…」
仁科のをみるなら行かなくて良くね?
大吾「だって教えたの怜花だし観てほしいかな、仁科も居ればやる気出るんじゃないかな」ニコ
仁科「!?な、な、何言ってんすか?!⸝⸝⸝」
貴「?」
睦子(…大吾も気付いてるんだ、仁科の怜花への想い……まぁ仁科本人自覚してないからなぁ)
……まぁ、暇だからいっか
私と仁科、大吾は学校に戻る為皆と別の道を歩いていく
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沢side
私と太鳳は途中で理由を付け、視察もせず寄り道していた
沢「…ちょっと、大吾に悪い事したかなぁ」
太鳳「全ー然!正直アイツの熱血にはついて行けない時があんだよね。英邦になんか勝てるわけないのに」
沢「皆英邦戦観た後で、練習してたりして…」
太鳳「まっさかー…………いや、大吾なら言い出しかねないな。怜花もしてそうだし…」
沢「野球大好き人間だしね、2人とも」
部活内でも大吾は勿論、怜花も野球大好きだから英邦戦は勝つ気で練習してんだろうなぁ
太鳳「…野球は勿論好きだよ。好きだけどー……たまに思わない?私の中学生活それだけ!?って」
沢「つまり?」
太鳳「青春だよ青春!このままじゃ汗かいて白球追いかけて、それで中学3年終わっちゃうよー」
沢「ひたすら汗かいて白球追いかける中学生活を、大人は青春って呼ぶみたいだけど?」
太鳳「えぇー……」
沢「アンタのいう青春は、あーゆう奴でしょ?」
隣のカップルを見ながら話す