第71章 越えるべきライバル
貴方side
ト部「っはああああっ!!」
_シュッ
グググっ
貴「っはああ!!」
カンッ!
ト部・アンディ「!!」
今日最高のト部のカーブを打つ、けど浅く前に飛んでしまう
ト部「とれ!森口-!!!」
森口「っ」
しかし、森口という人は取れなく後ろに転がり私は走る
睦子「やったー!!」
沢「同点…っと」
2塁の弥生が1足先にホームインで同点、私もそこを目指す
ト部「バックホーム!!」
貴「っ!」
仁科「いけー!!先輩ー!!!」
ザンッ!!
パンッ
アンディ「っ」
ホームに無理やり走り込む
審判「セーフ!!」
貴「!」
最後の私の1点にて、私達が勝利を収めた
__
審判「礼!」
全員「ありがとうございました!」
挨拶が終わり試合が終わる
ト部「……星原」
貴「!……ト部」
私に声をかけてきた彼、けど眼は軽く赤かった
貴「…泣いたの?」
ト部「!な、泣いてねーよ!!汗だ!!」←
貴「目から汗出るわけねーだろ」
リトル時代からツンデレかよ、コイツ
ト部「……俺は、やっば、お前がムカつく」
貴「は?喧嘩売ってんの?」
大吾「こらこら!険悪になるなよ!!」
アンディ「ああ、試合終わったぞ」
ト部「………けど、憧れもある。同じ投手として」
貴「!」
ト部「俺は、このままじゃ終わらねぇ。
もっと練習して頑張って、お前を越えてやる。
だから、俺が負かすまで他の投手に負けんなよ!!」
貴「………ふんっ、当たり前な事言うな。私は、誰にも負ける気はない」
ト部「…っふん………じゃあな」
軽く笑みを見せながらト部はアンディと監督の所へ歩いて行った
リトルからぶっきらぼうで喧嘩腰になるト部とは全く気が合わなかった
けど、お互い野球への情熱は誰よりも認めていた
……そんな事は、口が裂けても本人には言ってやらないけど