第6章 噂の新入部員5
睦子side
睦子「とりあえず最初が肝心よ、大吾!
あいつら先輩に敬語も使わないのよ!キャプテンとしてビシッと言ってやってよ!」
大吾「……」
私は大吾に注意を呼びかける
ガチャッ
仁科「おーしやるかぁ。」
ユニフォームに着替えた5人が出てくる
仁科「まずベーラン5周からアップA!」
男子「「ィス!!」
睦子「……?」
大吾「……」
しかし、キャプテン大吾は何も言わない
睦子「ちょっと、何で何も言わないの!?あいつら、なんの断りもなしに、勝手に練習し始めちゃってるわよ!!」
大吾「…睦子、君は他の新入部員が来たら対応して」
睦子「え?」
大吾「俺、ちょっと彼らのメニューってやつに付き合ってみるよ。」
大吾はとんでもない事言いながら、グラウンドに走る
睦子「はあっ!?何それ!」
沢「まあ期待してなかった。」
太鳳「大吾があんな連中に強く出れるわけないよね」
星蘭「今まではうちらしかいなかったから、お飾りキャプテンでよかったけどもっかいちゃんとキャプテン決めたほうがよくない、睦子!」
太鳳「確かに。実力で言えば怜花が一番向いてんじゃない?」
沢「でも、キャプテンはやりたがらないもんね…」
睦子「………」
この質問に私何も答えられなかった
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大吾side
鍛えられた足腰でベースランニングをする彼らに、追い付く
ザァァァァ!!!
大吾「イエーイ!俺の勝ちっ!」
5人「………。」
大吾「あり?」
しかし、南陽ナインは憮然としていた。
仁科「アホか、競争じゃねーから」
千葉「俺らのアップに混ざってんじゃねーよ。」
大吾「いやあゴメンゴメン、南陽ライオンズの練習を俺も体験したくて…名門でやってた君たちのメニューとかすごく勉強になりそうだから、俺も一緒にやっていいかな?」
仁科「……」
その言葉に、不機嫌そうな仁科