第60章 ト部の実力2
貴方side
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『3番キャッチャー、椛島さん』
アニータ「……」
3番のアニータが、バッターに入る
ト部「っ」
ビュッ―!!
―グググ!!
アニータ「っ」
ブンッ!!
―パァァァン!!
審判「ストライーク!」
初球、ツーシームを空振りするアニータ
太鳳「そう言えばさあ…千里」
千里「?」
すると、いきなり太凰が千里に声をかける
太鳳「今年の1年生の入部時の自己紹介で、アニータは横浜リトルでスタメンマスクでクリーンナップ打ってたって言ってたよね」
千里「え…は、はい」
太鳳「それ、嘘らしいじゃん」
千里「!!」
貴「……」
自己紹介で言った言葉が、嘘……?
ビュッ――!!
パアンッッ!!
審判「ボール!」
千里「…いえ…別に真っ赤な嘘じゃないですよ。ちゃんと5番キャッチャーで試合には出てました………6年生の春の大会までは」
貴・太鳳・沢「!!」
千里の口から、アニータにとって初めての屈辱の過去を明かすことになる