第53章 2回戦2
貴方side
『2番センター、宮田くん。』
清和「いけー!!」
清.監督「…」
清和ベンチは応援、そして相手監督はある仕草をだしていた
アニータ(早速きたで、師匠!やつらの機動力と勝負や!!)
アニータは相手ベンチのサインを確認し、低くミットを構える
大吾(ここからだ…)
前日、大吾から私とアニータにあることを忠告されていた
前日・練習後
貴「牽制するなって…どーいうこと?」
さっきまでやってた練習を本番でするなと言われ、私は思わず質問する
アニータ「な、なんやねんそれ!?この時間までさんざん練習させといて牽制するなって…どーいうギャグやねん!!」
アニータも驚いてる
大吾「盗塁はね、ピッチャーとの間合いを把握してなきゃ、簡単にはできないってことさ」
貴・ア「…!」
この言葉にようやく理解した私達
大吾「つまり、相手はまだ怜花の牽制の動きやクイックの速さを知らない。機動力に長けた相手だからこそ、それがまだわからないうちにやみくもに盗塁を仕掛けてくるほど雑じゃないはずだ。
最も、怜花を警戒してるのは間違いないよ」
……確かに、さっきからずっと相手側から見られてる→特にト部
…………
貴「!」
ダッ!!
貴(いきなり走ってきた!)
私の初球に対し、ランナーがいきなりスタートを切る
シュッ―!!!
―パァァァン!!
審判「ボール!」
貴「!」
アニータ(師匠がボール!?初めてや…)
少しだけ動きがずれ、ボールになってしまう
ザァァァ!!
貴(偽装スタート…)
どうやら相手ランナーはスタートを切ったフリをして、すぐに一塁に帰塁
……思った以上に、やりづらいな