第49章 次の対戦相手は
貴方side
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学校.グラウンド
バシンッ!!
貴「ナイスピッチング」
仁科(……本当に、捕手も出来んのかこの人は…)
学校に戻り、私と仁科は自主練をしている
今は、仁科の球を取りながら練習中
貴「……何球か受けたけど、最初に来た時よりコントロール良くなってんじゃん」
仁科「!本当っすか!!」
貴「うん、大吾にも感謝だね」
仁科「……キャプテン?」
貴「お前、体力トレばっかやらされて…何でって思っただろう?」
仁科「……はい」
頑なに仁科を練習に参加させなかったり投げさせなかった大吾、体力トレの日々ばっかりだったが、意味はある
貴「…投手は、体力がないとマウンドには立ってられないでしょ…私は女だから人一倍体力トレも欠かさない。
それに、コントロールも悪くなる。仁科のピッチングを良くする為に大吾なりに考えてる」
仁科「!」
実力とか関係なく、周りを見て部員の事を考える
アイツ以外にキャプテンに相応しいのは他に居ないよ
仁科「……俺は、強くなれるっすか…」
貴「それは仁科次第の努力だ。私は、その努力に答えるだけ。ほら、自主練再開だ」
仁科「はい!」
私達は、引き続き暗くなるまで練習を続ける
…………
夕方
大吾「おーい。怜花、仁科」
仁科「……キャプテン」
貴「どうしたの、学校戻ってきて」
夕方辺りになり、休憩してると大吾もグラウンドに戻ってきた。後ろには睦子とアニータもいる
大吾「全員に呼び出ししたから皆来るよ。次の試合の相手の事を、早く話したくて」
貴「…次って確か……清和中だっけ」
睦子「しかも、清和にはト部君とアンディ君も居るのよ!」
貴「…………え、アイツ等居んのか」
仁科「……誰っすか?」
貴「…私、大吾、睦子のリトル時代の仲間さ」
かつての仲間が、次の対戦相手として決まる_