第50章 機動力チーム1
貴方side
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数時間後
太鳳「なんなのもう!今日は試合終わって家でのんびりしてたのに、なんでまた召集~?」
太凰が部室で着替えながら嘆く
星蘭「明日相手の清和中が結構強いみたいなのよ。港東に10-2の5回コールドだってさ」
弥生「…へえ。清和なんて、去年まで港東といい勝負してるレベルじゃなかったっけ」
睦子「なんでも今年からちゃんとした監督が来たらしいよ。10点取ってるんだけど、それがことごとく足を使った機動力野球だって」
貴「機動力…」
…………
グラウンド
大吾「清和中は思った以上に強敵です。エースの卜部は見られなかったので、攻撃についてはぶっつけ本番で行くしかありませんが…今日また集まってもらったのは、相手の攻撃…特に盗塁対策のためです」
仁科「盗塁!?」
大吾「バッターはボールをよく見て粘って何とか塁に出ようとしてきます。そして出塁したら必ず走ってきます。
バントも絡め、とにかく隙あらば先の塁を狙う…アンディ以外全員が走れる」
スラスラ忠告する大吾
太鳳「それ、相手のキャッチャーがしょぼかったんじゃない?」
弥生「あるある。穴ならフリーパスで走り放題だもんね」
千里「うちのアニータならそんな簡単に走れないと思いますよ」
アニータ「それな!」
太鳳達がそれぞれ意見を言う
アニータ「ぶっちゃけ、うちの肩ならそんな走らせるわけないやん言うたのに、キャプテンがその練習しとこうってうるさいねん」
大吾「…盗塁を阻止するのはキャッチャーの肩だけじゃないよ。ピッチャーのクイックや、牽制の技術がなければ、キャッチャー一人じゃ防げない」
……つまり、ピッチャーがキーって事か
大吾「…けど、心配はしてない。怜花なら出来るって思ってるし」
貴「……ほう。ずいぶん期待してくれてるんだね」
大吾「そりゃ、リトルからの付き合いなんで。睦子だって同じ気持ちさ。例え相手が、ト部達でも」
睦子「そうよ!」
笑顔ではっきり断言する2人に、プレッシャーもあるけどそれ以上に嬉しい