第42章 異様な変化球2
貴方side
グググッ
パァァン!!
審判「ストライクスリー!バッターアウト!!」
アニータ(!?…ま…曲がった!?)
アニータは手元でスッと変化した球に空振り三振に倒れた
大吾「あれは…変化球!?」
貴「…隠してたって事か」
初めて知る球に、私達は驚く
『5番ファースト、沢さん。』
アニータ「曲がったわ。あの投手、ストレートだけちゃうで」
沢「ふーん」
睦子「うそぉ、変化球なんて聞いてないわよ~…」
ネクストサークルに入る睦子は表情が曇る
シュッ―!!!
ググググッ!!
審判「ストライーク!」
沢「!」
貴「…何だ、あの異様なスライダー」
仁科「……あんな、曲がんの初めてっすわ」
変化球を持ってても、あんな曲がるスライダーは初めて見る程異次元のレベルだった
パァァン!!
審判「ストライクツー!」
シュッ―!!
―グググッ!!
沢「クッ…!」
カァァン!!!
パシッ!
弥生はスライダーになんとかバットを当てるもセカンドフライに倒れアウトに
沢「結構曲がってるわよ」
睦子「え~…」
『6番ファースト、佐倉さん』
次のバッターは、睦子
だが、睦子はスライダーを目の当たりにして不安そうだった
アニータ「スライダーやな…あんな球があったんや。偵察では投げとらんかった。たぶんうちらバレてたんや」
貴「…まぁ、充分怪しかったもんね」
大吾「嘘!完璧だと思ったんだけど…」
仁科「そう思ってんの、キャプテンだけっすわ」
シュッ―!!
パァァァン!!
審判「ストライクバッターアウト!スリーアウトチェンジ!」
睦子「……っ」
3点を先制した形になった私達だったが、スライダーという球に困難する私達