第4章 噂の新入部員3
睦子side
仁科「おいおいマジかよ。去年3年が引退して今年は新2年生中心の7名しか部員がいなくなったと聞いていたが、まさか今の風林野球部が、実質女子野球部だったとはな。」
彼は真実を聞いて驚くどころか、むしろ納得した様子だった。
仁科「どーりで俺ら南陽ライオンズの精鋭が招集されたわけだな」
ある言葉に私達は驚いた。
太鳳「南陽ライオンズって、東斗ボーイズと並んで神奈川を代表する、あの名門の…?」
星蘭「じゃ、じゃああんたら1年生!?あんたらが今年入ってくるって噂の新入部員!?」
仁科「その通り。俺たちはスポーツ推薦で弱小風林に来てやったんだ」
自信あり気な表情を浮かべた彼に腹が立つ
仁科「まあ、お前ら女はせいぜい外野かマネージャーだけどな。」
男子「ハハハハ!」
星蘭「じょ、冗談じゃないわよ!あたしは試合に出られそうだから野球部入ったのに…下級生にそんな乗っ取りみたいな真似させないよ!」
仁科「……」
星蘭が対抗する
仁科「しらねーよ、学校の方針で俺たちは入ってきただけなんだから、文句なら校長に言えよ。」
男子「あそこが部室か。」
男子「さっさと着替えて練習始めよーぜ。」
彼らは私達を横切り部室に歩を進める、彼らを止める
睦子「待って。まだ入部手続きもしてないし、勝手な行動は許可してないよ」
仁科「ああ?許可だと、だいたい誰だよお前」
睦子「あたしはW副キャプテンの佐倉睦子。だいたいあんた達、南陽ライオンズじゃ目上の人に敬語を使う一般常識は教えてないわけ?」
この行動に共感する星蘭達
仁科「っ気易く触んなブス!」
腕を振り払らわれる
仁科「関係ねえ、始めるぞ」
星蘭「ちょっとあんたたち!」
仁科(W副キャプテン…もう1人居んのか……?)
すると
バタバタッ
?「うわああ!」
部室近くに、遅れてきたうちらのキャプテンが
大吾「!おおっ、もしや…君たち、野球部の入部希望者!?」
風林中の野球部キャプテン、茂野大吾の姿があった