第31章 なんや、コイツ!?2
アニータside
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次の昼休み
太鳳「え?」
沢「何で大吾がキャプテンやってるかって?」
昼休み、あたしは疑問を沢先輩と太凰先輩にぶつけた
アニータ「えぇ。入った時からずっと疑問ですねん。
三年生に丹波さんおるし…野球の実力なら、沢先輩や相楽先輩でもおかしないのに。
それか怜花師匠の方がキャプテンに向いてます、なんであのちっこいのがキャプテンになったんか思うて」
すると意外な反応が返ってきた
太鳳「なんでそうなったんだっけ?」
沢「うちら最初から今日見なかったしね。やることマネージャーみたいなもんだし…」
アニータ「……」
二人は当初の記憶が曖昧だった
太鳳「半年前に前の3年が引退した時、監督も一緒にやめたんだけど…確かそんとき監督だか先輩だかに、引継ぎで大吾が指名されたんじゃなかった?」
沢「あーそうだっけ」
アニータ「先輩らはあのキャプテンでええんですか?」
太・沢「……」
アニータ「監督不在でなんかやたらと張り切ってチーム指揮しとるけど、うちは正直、実力が下の男なんかに仕切られたないし、次の大会で勝つ気ないのも気に入らんねん!!」
沢「何焦ってんのアニータ?」
アニータ「!?」
冷静な口調で沢先輩が問い返す
沢「あんたが負けず嫌いなのは知ってるけど、大会なんてこれから何回もあるんだし、何をそんなイライラしてんのよ」
アニータ「…!」
太鳳「あのキャプテンでいいか悪いかも、今度の大会で分かるでしょ。結果を見てダメならみんなで考えりゃいいじゃん」
アニータ「…そうですか…わかりました」
あたしは根負けし、二人の元から去って行く