第30章 なんや、コイツ!?1
貴方side
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翌朝
アニータ「えぇっ、2週間後に大会!?」
大吾「山口先生から、トーナメント表渡されて…」
1年生達は声を上げる、そういうのはもっと早く言ってくれ
丹波「全日本少年軟式野球大会、略して全軟…全中と呼ばれる、中学部活対抗の夏の大会と別の、クラブチームも参加する大会」
大吾「俺たちはもちろん知ってたけど、今回の全軟はてっきりエントリーしてないと思ってたから…突然でびっくりしているよ」
大吾にとっては嬉しいようだ
睦子「無理でしょ!だって、たった2週間って…うちはまだやっと人数が集まっただけで、練習試合すらしてないのに大会なんて…」
星蘭「確かにチーム練習が足らなすぎる…」
千里「ピッチャー星原さんと仁科君だけ?」
アニータ「仁科はムリやな。怜花師匠だけで押さえられるわ」バサッ
仁科「…っこの、くそ女っ…」
貴「こらっ、押さえろ」
アニータにバッサリ言われて苛立ちながら向かってく仁科を、止める
沢「打線もうーんって感じだし、棄権しちゃう?」
太鳳「いや出よーよ、せっかくだし」
チーム内の反応もまばらだ
大吾「……」
トーナメント表をじっと見つめる大吾、何か考えてるな
顧問「どうする茂野くん?棄権でもあたしは別に全然いいけど(…大会なんてあたしの貴重な週末がつぶれちゃうし…)」
大吾「いや、もちろん出ます」
全「!」
大吾が即答した
大吾「練習試合したかったし、ちょうどいい。
何回戦突破とか目標は立てられないけど、大会を経験しといて損はないしな」
キャプテンの意向で決定する
アニータ「……」
…………
放課後、練習
仁科「はぁ…はぁ…くっそ…なんで俺だけ体力トレなんだよ!」
貴「お前は、まず体力つけろ。だからストレートでも何球かでコントロール悪くなるんだ。
強くなりたいなら、体力トレなんて…楽勝だろ?」ニコ
仁科「…っ当たり前っすよ!やってやる!!」
貴「頑張ば」
太鳳「…怜花、仁科の扱い上手くなったね」
沢「さっすが」