第19章 そのキャッチャー、辛口につき4
仁科side
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千葉「うそだろ…ありえねぇよそんなこと」
千葉は俯きながら嘆く
仁科「諸事情って何だよ!なんであのオッサンこねーんだよ!」
菅原「……」
千葉「監督が風中に行くってゆーから、俺たち信じて入学したのに…一体どーなってんだよ!」
仁科「うるせーな、知らねーよ!」
隣で叫ぶ千葉に、電話を掛けさせる
仁科「千葉。お前スマホ持ってんだろ、監督に電話しろ」
千葉「え!?お、おれ!?」
仁科「いいからしろ!!」
千葉「え~マジかよ…」
渋々千葉はスマホを取る
プルルル…
千葉「……」
仁科「なんだ?でねーのか?」
俺が聞き返せばあり得ない答えが
千葉「お客様のおかけになった電話番号は現在使われておりません………って」
仁科「っあの野郎許せねぇ!!マジで俺たちを裏切りやがった!!」
俺らは国友監督にハメられてしまう…
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貴方side
パァン!
沢「びっくりだね」
太鳳「まさか来る予定だった監督がドタキャンなんてさー。」
一方、グランドでキャッチボールをする大吾たちの話題は監督のこと
睦子「信じてついて来た監督に裏切られるなんて…さすがにちょこっと可哀想かもねー」
太鳳「バチが当たったんでしょ。あいつらその監督の権威を笠に着てでかい態度してたし、いい気味ね。」
丹波「しかし…代わりの監督もいつ来るかわからないし、心配なのは彼らが監督が来ないで辞めてしまわないか心配だな」
大吾「彼らは野球推薦で入学してきたんだ。監督が代わるくらいで野球をやめるわけがないよ」
貴「確かにね」
すると
?「センパーイ!」
「?」
その時、聞き慣れない女子の声が響く
太鳳「…あ!千里!アニータ!」
反応したのは太凰、もしかして後輩…?
太鳳「藤井千里。元横浜リトルのレギュラーでポジションはセンター。
こっちは、椛島アニータ。同じく元横浜リトルレギュラー、ポジションはキャッチャー」
千里・アニータは太凰の口から紹介する