第16章 そのキャッチャー、辛口につき1
大吾side
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次の朝、いつもの長い道のりを自転車で来ながら部室にたどり着くとすでに睦子たちが出てきていた
睦子「おはよー」
大吾「みんな早いね!」
沢「今日から1年生も来るからね」
太鳳「先輩が遅れちゃマズイっしょ」
星蘭「それに、私達より早いのもっと居るから」
指差す方を見ると
貴「…っはっ!!」
バッ!!
丹波「っふん!」
ブンッ!
怜花と丹波さんは、一足先に練習
怜花は投球、丹波さんは素振りを
大吾「さすが」
睦子「怜花は野球大好きだからね…」
すると
星蘭「あのさぁみんな、張り切ってるとこ水差して悪いけどさ…あいつら、ちゃんと朝練来ると思う?」
大吾「……え…?」
案の定、彼らは朝練に姿を見せなかった
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睦子side
午後が終わり、仁科君を探していた。
すると廊下でみつけ声をかける
睦子「仁科くん!」
仁科「……あー先輩、おざまーす」
睦子「おざますじゃない!!」
挨拶のツッコミをする私
睦子「どういうこと!?朝練あるって昨日ちゃんと言ったよね!?なんで来なかったのか説明して!!」
仁科「…あぁ、すんません。すっかり寝坊しちゃって」
睦子「そんなわけないでしょ!1年生全員来てないってのに!」
仁科「…」
睦子「昨日キャプテンとガッチリ握手したのはなんなの!?なめるのもいい加減にしてよ!いつまでそんな反抗的な態度とるわけ!?」
仁科「別になめてないっスよ、ちゃんと敬語でしゃべってるじゃないッスか。
ただ俺らはちゃんとした指導者の元で動きたいだけですよ。信頼できない練習メニューで怪我したりしたくないんでね。」
睦子「……っ」
仁科「ちなみに俺ら午後練も出ませんから」