第12章 風林中エース3
仁科side
千葉「……アイツも、上級生か?」
菅原「まぁ、人数的にそうだろうな」
梅宮(……すっごい美人だな)←
北大路(……あの人、どこかで見たような…)
千葉「……あれ、投手代わるみてーだぜ」
仁科「…つまり、アイツがここのエースだろ」
今試合に遅れてきた、星原という女の上級生
明らかに、他の奴らと違う感じがする
威圧感というか…今まで感じた事のない緊張感…
同じ投手としてだから分かる、油断出来ねー感じがする
そして、続きで打つのは俺だった
千葉「行けー!仁科!かっとばせ!」
大吾「いつも通り、こい!」
貴「…ふぅ……」
仁科「……」
……何だ……雰囲気が変わった…
貴「……」スッ
__パアンンっ!!
仁科「!!」
丹波「ストライイークゥ!!!」
千葉「……っ速…」
菅原「……仁科以上の速さだぞ……軽く140くらい…か?」
千葉「140っ……女が投げる球じゃねーよ!?」
北大路「………!思い出した!」
梅宮「?」
北大路「あの人、雑誌に載ってた。スピードが速く変化球も持ってて小学時代から注目されてる天才女投手……噂では、強豪校からいくつかスカウト推薦来てるって書いてた…」
千葉「推薦!?」
菅原(…何故、そんな強い人が風林に…)
………推薦……俺らと同じかよ……
千葉達の話しを小耳で聞いていた、どうりでオーラが違う訳だ
太鳳「相変わらずはっや」
沢「怜花のおかげで、速さには見慣れたもんね」
睦子「いいわよ、怜花!」
星蘭「そのままぶっ潰せぇ!!」←
睦子「星蘭、言葉遣い悪いよ…一応女子なんだから」←
星蘭「睦子!さらっと悪口言うなぁ!!」
大吾「……はは…」
貴「…勿論、そのつもりだけどね」
仁科「……っ女なんかに、負けるかよっ…」
貴「…」
俺の言葉に、不機嫌になる女投手
貴「……女だから……そんな理由で、野球で舐められるのは……一番嫌いなんだよね」