• テキストサイズ

【イケメン戦国】永遠の始まり(プロローグ)

第5章 夏の夜の蝶々





「小娘、良いことを教えてやろう。

信長様は先程まで酒を飲まれていた。だいぶ飲まれていたから…

宴の席ではあらかた酔われているかもな。
いくら信長様といえ…酔の回った状態では心が緩むかもしれん。


お前が酌をしてさらに酔わせ、ひと押しすれば京への許可が出るやもしれんぞ。」



(んなっ!!お前、さっきはそんなこと一言も!!
しかも信長様が酔うなんて、そんな事あるわけ……)



背後から精一杯目を吊り上げ、秀光を睨む。



「光秀さん、アドバイスありがとう!!
私、やってみる。
どうしても本能寺に行きたいから。」


目に決意を灯した莉乃が光秀を見つめながら大きくうなづく。


(くっそ、、、あいつにあんな目しやがって…
勿体ない。)



「あ、あどば・・・?まぁ良い。戦果を期待しているぞ」



そう言うと光秀はポンポンと莉乃の頭を撫でた。



「どうした秀吉?
お前が垂れ目を吊り上げても、痛くも痒くもないぞ」



「狐野郎め」




ギリギリと歯を食いしばったとき、宴の広間に到着した。





襖を開けた瞬間から始まる、
夜の華に魅せられた、蝶々の物語。




_________________________




/ 47ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp