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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第12章 ★脅迫★


 買ったばかりのグラスを軽く洗い拭いてから渡す。自分にはお湯を沸かして紅茶を淹れる。紅茶の準備をしている途中、ミケ分隊長は私の背後に近づいてくる。火を止め距離を取ろうとするが、ミケ分隊長の動きが一瞬早かった。足払いをされ、咄嗟に回避して退路に向かおうとするが、大きな体が出口を塞いだ。これだから屋内は嫌い。窓も無い。あるのは身長二メートルぐらいある大男の後ろのみ。強行突破は流石に体格差で厳しいな。

「お聞きしたい事とは何でしょうか?」
「お前からエルヴィンとリヴァイの匂いがする」

 また変態かっ! 調査兵団多くないっ!?

「ハニトラでもしたのか?」
「……? はにとらって何ですか……?」
「ハニートラップ。自分の体を使って相手から情報を盗む事だ」
「あー……自分からしたことは無いです……よ?」

 嘘ではない。そう、嘘ではない。私が何かを無意識にしている可能性は否定できないけど、相手が勝手にしてくるのだからきっと私の力ではない。一〇四期に入ってからだ。それまでは、性行為なんて興味すらなかったし、知識も無かった。流石に知識が無さすぎるのもどうかと思って、本は購入したけど。あくまで自分の身を守る為であって。
 私が後退る度にミケ分隊長は一歩近づいてくる。正直、目が細くて髭を生やしているから威圧感がすごいので、あまり近寄ってほしくない。いや、買い物の荷物持ちを率先してやってくれたし、実はナイフ以外全ての費用をミケ分隊長が出してくれたのはすごく有難いと思う。靴下はすぐに駄目になるから多めに用意しておけ、て助言もくれた。つまりは良い人だ。そう。
 私はなんだ? いわゆるマタタビでも付けているのだろうか? 自分では分からないけど。
 背中に衝撃が走る。壁にぶつかった。つまり、もう後ろには下がれない。近接格闘でこの人に勝てるわけもない。怪我覚悟でナイフを抜くしかないな。
 懐からナイフを取り出し刺突を繰り出すが、ほぼ同時にミケ分隊長もナイフで応戦してきた。まじか。まさかナイフを持ってるとは思わなかった。

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