第11章 ★知らない感情★
「いや、俺の物だよ。少なくとも、ここに居る間はずっとね?」
「あっ! かはっ……」
ゆっくりと手に力が入り、気道がまた狭くなっていく。首を絞めながら口の中にエルヴィンのソレがねじ込まれた。息が出来ないのに追い打ち。嗚咽も出ない。頭が真っ白になり、体から力が抜けていく。
「ああ。可愛いよアリア。ずっとここに居ればいい。俺だけのアリア」
答えることも応えることも出来はしない。エルヴィンはそれも分かっているはずだ。なのに、籠の中に捕らえて、慈しむ。胸が痛い。
「泣くほど嬉しいか?」
首から手が離れ咽そうになるが、口内に残されたままのソレが許してくれない。気が付けば涙は頬を伝い服に落ちた。
「俺の物を吸いながら舌を絡めなさい」
言われた通りにする。まだ呼吸がし辛く、吸う力が弱い。が、エルヴィンは満足そうに笑っているので、それでいいのだろう。吸いながら舌を動かすのも難しくて、どちらかが疎かになってしまっている。
後頭部を掴まれゆっくりとソレの出し入れが始まった。喉奥まで入っては出てを繰り返す。喉奥が突かれるたびに声が漏れる。
「そのうち、自分で頭を動かせるようになりなさい」
「ひゃい……」
徐々に腰の動きが早くなっていく。それで、何となく、エルヴィンの精液がまもなく出されるんだろうな、と思った。
「出すぞっ!」
「んんんっ!」
それは、今まで一番量が多かった。窒息しそう。苦い。