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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第7章 質疑応答



「申し訳ございません! 用意をさせてしまって……軍法会議にかけられますか……?」
「私が好きでやったことだ。気にしないで食べるといい」
「頂戴します……」

 今日は一日おかしい気がする。意味が分からない。
 
「それでは、本題に入ろう。君は、中央第一憲兵団というのを知っているか?」

 奥歯に仕込んだ自白剤の解毒薬をコーヒーで流し込む。思ったよりも苦いが、レックスのソレより味があって飲みやすい。さて、どう答えた物か。どこまで調べがついているのか。誰か私の見張りがやられたのだろうか? 今日、見守る視線を感じていない。となると、リヴァイ兵士長にやられた感は拭えない。下手な事を言えば命は無い。

「知っています。知人が所属していると聞いたことがあります」
「君自身は所属していないのか?」
「知人経由で諜報を引き受けた事がありますが、正式に所属しているわけではありません。ですが、あくまで私の認識上であり、書類等では所属している可能性はあります」
「君は今、何をしている?」
「とある人物の護衛をしております。憲兵団でも、このことを知っている者は限られていると聞いておりますので、この場で詳細をお話出来るかは、私では判断しかねます」
「話さなければ命の保証は出来ない、と言ったら?」
「自ら命を絶ちます」

 手刀を作り、首を斬る動作をする。二人の表情は変わらない。私も、変わっているつもりはない。

「その知人とやらはケニーの事か?」
「いえ、違います。本名かは知りませんが、トラウテ、と聞いております。地下街に捨てられ名すら無かった私に名を与えてくれた、と聞いています。ケニーとの関係性は不明です。死にたくなかったので尋ねた事がありません」

 いざというときはそう答えて良いと言われていた事を淡々と答える。気が付けばカップの中身を飲み干していた。無意識に水分を取っているとは、嫌な感じがする。やはり薬が入っていた? ただの緊張でここまで喉が渇くわけはない。おかしい。確実に何かある。
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