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【進撃の巨人】御影石【激裏夢】※加筆修正中

第7章 質疑応答


「終わったか?」
「ああ。中々にいい動きをするが、俺と同じで人を殺したことがある動きだ。非力故に回避に重点を置き、相手の急所を確実に狙ってやがる」
「そうか」

 しばらく床に寝たままだった体が宙に浮く。放心していた心が一気に引き戻された。なんだこれ。

「えええええエルヴィン団長ぉおっ!? 何を、何をっ!?」
「お姫様抱っこ、という物だが?」
「それは分かります! 分かってしまいましたが! なにゆえ私は抱えられているのかとっ!?」
「部下が迷惑をかけたのでお詫びに私の執務室までお連れしようと思ってな。嫌か?」

 ……これ、多分裏があるな。

「嘘ですね。私が逃げないよう拘束しているのでしょう?」
「どうやら頭もキレるらしいな。ぜひとも調査兵団に来てほしいものだ」
「……それで、何故降ろして頂けないのでしょうか? 思惑が分かった上で、リヴァイ兵士長が退路を塞いでいる中で、逃げられるわけもないと思うのですが?」
「思ったより抱き心地がいいので離したくなくなった」
「オイエルヴィンいい加減にしろ」

 もう好きにして。

 団長の執務室に到着し、ソファにそっと降ろされる。なんか、一生分の甘さと厳しさを味わった気がする。もう、頭も心も整理できない。整理出来るのか? 無理な気がする。

「君はコーヒーが飲めるか?」
「……飲んだことが無いので、わかりません」
「甘いのは好きか?」
「はい。お菓子を作るのが好きなので、よく食べます」
「ほう。今度作ったら私にもくれないか?」
「お口に合うかは分かりませんが、近いうちに何か持ってきます」

 そうして気付けば目の前にチョコレートとコーヒーが置かれた。上官にやらせてどうする私っ!
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