第4章 ★初陣:思いの翼★
声が我慢できない。体が疼く。暑い。熱い。頭が痺れる。
「き、もち……わる、いっ! ああっ!」
強がりを言おうとした口から嬌声が漏れた。股間の滑りがよくなって、擦るスピードが徐々に早くなっていく。薬を飲まされた時と同じだ。勝手に、気持ちいいのがやってくる。声が我慢できずに溢れ出る。自分では止められない。
「ヌ“レ”デ イ“ル”」
「そんな……あああ……こと、ないっ!」
「ウ“ゾ ヨ”グナ“イ”」
「嘘じゃ、な……あんっああ……いっ……ふああ」
どうして、こんなに気持ちいいの? どうしようもない。気持ちよくて堪らない。頭がボーッとして、体が熱くて、ぬるぬるしたソレに胸を弄られ、股間を擦られているだけなのに、気持ち悪いはずなのに拒めない。もっと欲しい。
くちゅくちゅという水音が響き渡る。これが、私の股間から出てる音?
「ア“ア” ヂグビガ ゴン“ナ”ニ“ ガダグ ナ”ッ“デル”」
新たにソレが現れ、乳首をこねくり回したり、引っ張ったり、ねじったり噛んだり。擦られれば腰が跳ね、噛まれれば体が痙攣する。頭が真っ白になって、空中に浮かんでいるような錯覚を起こし始めた。
『すごい気持ちよさそうだね。腰を揺らして、愛液垂れ流して、アヘ顔晒して。聞こえる? ぐちゅぐちゅって言ってる。やらしいね。もうイキそうなの?』
頭の中に声が入ってくる。誰なのか、もう、分からない。
「ふああああっ! あっあああっ!」
嬌声を上げる事しか出来ない。自分の体ではないかのように、声も体も言うことをきかない。狂ったように痙攣を繰り返した。
「いたっ!!」