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Cat Love【ONE PIECE】

第1章 ずっと大好き 大切な幼馴染み


「行くぞ、むつき」
「えっ、ちょっとルフィ!?」

まだ食べ終わっていないサンドイッチとスムージーを持ったまま、ルフィに手を引かれ屋上を後にした。

そういえば、あの人の名前を聞いてない。
ルフィは”トラ男”って言ってたけど、多分本名じゃなさそう。
ルフィの事を”麦わら屋”って言ってたし。

変な人って思ったけど…
悪い人ではなさそう。

今度また、お昼にあの屋上に行ってみようかな。

「アイツの事考えてんのか?」
「へ?」

ルフィに手を引かれたまま着いたのはとある階段裏。
ここも昼休みだと人気の少ない穴場の一つだ。

というかアイツの事って…

「トラ男の事?」

そう私が言うと、ルフィ掴まれている腕に力が入った。

「ちょ、ちょっとルフィ、痛いよ」
「なんでアイツに弁当やったんだ?」
「な、何でって…」

泣いてる私を止めてくれたから。

「何で屋上に行ったんだ?」

泣いてる所を誰にも見られたくなくて。

「アイツと…トラ男と、付き合ってんのか?」
「へ?」

何を言ってるの?

「そんなワケないでしょ!あの人とは初対面!」
「じゃあなんでアイツはお前の事知ってたんだ?」

それは、私達が有名だったからあの人もそれで…

そう考えて込んでいると、急に視界が天井を向いた。
それと同時に唇に何かが触れた。

「んむっ…!?」

ルフィの唇だった。
突然の事に驚いてしまい、手に持っていたサンドイッチとスムージーを落としてしまった。
その瞬間、両手を掴まれ壁際へと追いやられる。

「んんっ、ンンッ…!」

ルフィの舌が、私の口内で動き回っている。
頭の中がボーッとしてきた。

しかし、ルフィの手が私のスカートの中に入ってきて、正気を取り戻した。

「ルフィッ…やめ、てッ…」

こんなの、私の知ってるルフィじゃない。

「ルフィッ…!!」

私がそう叫ぶと、ルフィの手が止まり、ルフィの唇もようやく私から離れた。

「ルフィ…?どうしたの?」

(なんで、こんな事したの?)

ルフィは無言のまま、私から背を向けた。

「なんで、キスしたの?」

(私の事が好きなの…?)

いや違う。
これは好きな人にするキスなんかじゃない。

怒りや、フラストレーションを込めたキス…

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