第1章 【出逢い】FGO/ギル落ち
『あきれ、うす・・・?』
随分長く眠っていた気がする。
目をこすりながら、ゆっくりと上半身を起こし、ぼやっとした視界に写っていた翠の彼を捜した。
するとアキレウスは頬をなんとなく紅潮させ、壁にぴったりと背中をくっつけて眼は真ん丸に開かれていた。
『どしたの・・・?』
「あ、は、ははっ!やーっと目ぇさましたか!マスター!・・はは」
なんだか彼は焦っているようだった。
すると突然マイルームの扉が開き、先生が入ってきた。
「眼を覚ましましたか、マスター。よかったです。」
『先生・・・!』
先生は私の姿を見るなり、安堵の表情を浮かべ、何故かアキレウスにもにこっと笑みを浮かべてから、私の傍に寄ってきた。
そしてアキレウスは、ヒッと身体をすくめている。
首を傾げていると、先生がポスッとベット脇に腰かけた。
それから私が眠っていた間の経緯を話してくれた。