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Fate夢 短編集

第7章 【夏の思い出Ⅰ】FGO/ギル落ち


人目のつかないような岩場でいつもならベッドに優しく降ろしてくれるのに、怒っている王様はドスンと私を投げ捨てた。


『いっ・・たぁ』


岩場に横になった私の上にすぐ王様が覆いかぶさってきて、私の手首をつかんで岩に縫い付けた。青空をバックにして、鋭い深紅の瞳が私の瞳を貫く。


「雑種。貴様は誰のモノだと思っている?」
『・・・・・・・・・・・王様のモノです・・。』
「こんな格好をして、他の雄を誘惑しておいて・・か」
『わ、私そんなかっこ・・・』


そう言って自分の眼を下におろすと、みるみるうちにカァアっと顔が赤くなるのを感じた。


「ふんっ、水に濡れたこの白い布が貴様の柔肌に張り付き、下着も同然のこの黒いビキニが透けて見えているこの方が、雄が寄り付くというのが・・・貴様、それとも狙っているのか?」
『ねっっ・・・狙ってなんていませ・・ひゃっ・・・』


突如、耳たぶを王様に甘噛みされて変な声が漏れる。するりと指を身体に這わされ、自然と身がよじれる。そのまま耳元にギルガメッシュ王の低い声が響く。


「これほど我の心の全てを与えてやっているというのに、いいご身分よのう、雑種」
『み、みみは、ぁっ・・・すみませ、・・・んっ』
「貴様は、もう少し躾が必要らしい」
『ふぁっ・・・んぅっ・・・王様っ、こ、此処でですか!?』


這わされていた指がそのまま私の白パーカーの中に滑り込み、いつの間にか上の水着がずらされようとしていた。岩場で影になっているとはいえ、どこから人がやってくるかわからない。


「黙れ、雑種」
『んんっ・・・や、だめですっ・・・王様ぁ・・』
「此度は許さぬ。絶対にな。そんな涙目で頬を赤らめ、我のシャツを掴むその行為がさらに男を興奮させていると、貴様は自覚してないのだから、罪な女よなぁ、沙織・・ん」


突然の名前呼びと口づけに、もう私はその激しい愛撫に溺れるしか選択肢はなかった。
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