第7章 【夏の思い出Ⅰ】FGO/ギル落ち
しばらくの沈黙が流れて、王様の様子が気になってきた。恐る恐る顔を上げると、今度は真っ白なパンツスタイルと大人っぽい藍色のシャツ。その間から見える胸板から溢れるフェロモンといつもの黄金の装飾が見えて、整った王様のいつもより不機嫌そうに細められた深紅の瞳ときらきらと光る黄金の髪。
夏の熱さを超えたときめきの熱が、私の顔を途端に真っ赤にさせた。
『っ・・!?』
「ん?・・・さては貴様、我のこの完璧な肉体が欲しくなったか?」
と不敵に笑う王様にもう私の心臓はバクバクだった。
『わ、わたっ私!お飲み物買ってきます!』
「おい!待て、雑種!」
私はそこから逃げるようにパタパタと海の家に向かってかけていった。