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Fate夢 短編集

第6章 【愛しいあなた】FGO/ロマン夢


食事をドクターの部屋に置き、管制室へ向かう。


『失礼します』
「お!これはこれは!」
「え、沙織ちゃん?ど、どうしたの?今日の分はもう終わったはずじゃあ・・」


部屋に入ってきた私に職員全員の視線がチラリと送られた。ダ・ヴィンチちゃんはどこか楽しげだ。ドクターは・・付き合いたてとはいえ、自ら内緒にしようと言ったくせにこの焦りようである。ドクターは不器用だ。


『すみません。少し、いえ、今から24時間ドクターをお借りしていきますね』
「え、なんでっ!?」
「どうぞどうぞ~ごゆっくり~。あとはこのダ・ヴィンチちゃんに任せたまえよ!」
『すみません、ダ・ヴィンチちゃん。ありがとございます』


いつもの席に座っていたドクターの腕を持ち上げると、男性といえど、栄養が足りていないためか、軽々持ち上がった。


「だ、ダメだよ沙織ちゃん!僕にはまだやることがっ」
『黙ってください。行きますよ』
「え、冷たい!冷たいよ沙織ちゃん!?いつもはもっと穏や・・か・・」
『誰のせいだと思ってるんですか?』
「あ、え、その・・・」


私のいつもと違うきつい表情に、ドクターはもう何も言えなくなっていた。職員の皆さんに詫びを入れた後、ドクターの部屋までぐいぐいと腕を引っ張って行った。
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