第6章 【愛しいあなた】FGO/ロマン夢
『っはぁ・・・はぁっ・・・ぁ・・・はぁ・・・ゆ、め?』
飛び起きるとそこは、見慣れたマイルームだった。汗をびっしょりかいていて、気持ちが悪い。朝食の前に、シャワーを浴びに行こう。
着替えを持って、私はマイルームを後にした。道中、もんもんとあの姿のドクターはなんだったのか。どうしてあんな夢を見たのか。今日の種火周回の編成はどうしようか。とずっと考え事をしていた。
脱衣所で服を脱ぎ、自身の長い黒髪をお団子に纏めた。そして、白いタオルを手に、ガラッと浴室への扉を開けた。これは完全に考え事をして確認を怠った、私が悪い。そこにはなんと、先約がいた。
「沙織ちゃん!?!?っえ、ちょ!待って。へっ!?」
『ドドドド、ドクター!?あ、は!!ご、ごめんなさい!!!』
私は急いで開けたドアをすぐさま閉めた。一気に顔に熱が集まる。どくんどくんと高鳴る鼓動がうるさい。
『み、見えてない・・です、よね?』
「み、みみみみ、見てないよ!見てない!うん、見てないよ沙織ちゃん、大丈夫!!」
・・・・ドクター。
汗で濡れていて気持ちが悪いが寝間着をもう一度着て、脱衣所の外でドクターが上がるのを待つことにした。しばらくして、ほかほかのドクターが出て来た。
「・・・・お、お先、です」
『・・あ、りがとうござい、ます』
お互いまともに顔が見れなかった。