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Fate夢 短編集

第5章 【騎士と王】FGO/ギル夢/主人公・女騎士/切


式を終え、新しい家族が増え、幾年か歳を重ねたあと、遠征に赴き、魔獣の群れを一掃するという任務についた。


『では、王よ。行って参ります』
「待て」
『・・・如何いたしましたか?』
「貴様だけ、残れ。他は早急に出立の準備をせよ」


私だけを残し、あとの皆は各々の任務へと向かった。少しの静寂のあと、ギルガメッシュ王は重いその口を開いた。


「・・・・ウルクの我直属の騎士、沙織よ。」
『っ!?・・・あ、は、はい・・・っ』
「・・・此度の戦いは、恐らく長きに渡る。そして、多くの命が散り、多くの傷を負うだろう。だが、これだけはしかと成就させろ。・・・・必ず、生きて帰るがよい。脚をもがれようが、腕を切られようが、・・・死ぬことは、許さぬ・・・良いな!!」


これは夢かと思ったものだ。その言葉は暖かくじんわりと私の心にまた、想いを灯らせる。
ずるい、なあ。


『・・はい、王よ。必ずや今回もまた貴方様のためにこの身の全てを捧げ、・・・生きて、帰還して見せましょう・・・。』


私は思いもしなかった。
これが、最後の王との語らいになるとは。
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