第4章 【幼い君・続】FGO/ギル夢/えち有
『ん、ぅ・・・んん・・・』
ゆっくりと覚める眠気を右手でこすりながら、上半身を起こそうとすると、それは何かに阻まれた。誰かが私の身体を抱きしめている。一体何事だというのだ。
少しずつはっきりとなる視界に逞しい腹筋がうつる。
『・・え・・・え?!』
「・・・・騒がしいぞ、雑種」
『ん、んん・・・』
何故かギルガメッシュ王が私を抱きしめながら眠っていたらしく、動こうとすれば、ぐいっと阻まれ、またその胸にさっきよりも近くに引き寄せられた。
ぴったりとお互いの肌が触れてすごく恥ずかしい。
私は昨日マイルームで寝たはずだし、王様と添い寝した記憶もない。必死に頭で原因を探っていると、頭上からクツクツと笑い声が聞こえて来た。
「くくっ・・・ふふ・・・は」
『王様?ちょっと、何で笑って・・・』
「あまりにも貴様が阿呆な顔をしているのが伝わってきてな・・ふっ」
『・・・・と、とにかく離して下さい・・』
「そう恥じらうな。もう少しこのままで良かろう。」
『で、でも・・・っ!?』
「・・・気付いたか?」
肌が触れあっていた感覚で気付くべきだった。王様は面白そうにまた不敵な笑みを浮かべている。私の顔に一気に熱が集まって、反射的に王様から離れようとぐいっと厚い胸板を押すけれど、びくともしない。
『あ、あのっ・・なんで裸・・っ』
「ははははは・・愛い奴め。こんなに頬を赤らめよって」
『んっ・・・』
顎をくいっとあげられたかと思えば、視界と唇を王様に奪われた。いつも以上に熱いのは、寝起きのせいなのか、すぐに
脳がとろけて、王様の愛撫に溺れてしまう。ゆっくりと胸元まで、細長い指がすべってきて、優しく包まれる。唇も緩むことなく、波のように愛撫だけで快楽が押し寄せてくる。
『ん・・ふっ・・・あ・・・だ、め・・ギル・・・さ、むぁっんんっ』
「本気で抵抗しないということは、良いんだろう、沙織」
『だって・・・も、なに・・・も・・ちゅ、んむ・・あっ』
「ふん、・・・ん・・愛いな。」