第3章 【幼い君】FGO/ギル夢/ほのぼの 主人公ロリ
とんとんと規則正しく、雑種のお腹のあたりを叩いてやる。本当に愛い奴よ。小さい沙織は、うとうとと今にも瞼を閉じそうだ。我の部屋で添い寝しろとうるさいこやつのいう事を聞いてやっている。
『おにーしゃん、、ん・・・』
「貴様のような小さき者はもう眠る時間よ。疾く瞼を閉じよ。」
『んぅ・・・まあだ・・・おにーしゃんと一緒に・・』
「・・・はぁ」
我の宝物に囲まれた天蓋付きベッドで、まだ沙織は睡魔に抗っている。
『おにーしゃん・・・』
「なんだ」
『また、あそぼー・・・ね』
「・・・・・・まぁ、我を退屈させないなら、許可しよう」
『ふへへ・・・』
ふにゃりと笑う沙織は、まるでアルコールの入った沙織のようだった。愛いぞ。
「さぁ、眠るがいい」
『んぅ・・・おにーしゃん』
「今度はなんだ?」
仰向けになっていた身体をくるりと我の方に向け、俺の深紅の目を見つめながら、またふにゃりと笑った。
『ふへ・・・だいすきだよ、おにーしゃん』
「っ・・・!?」
思わず口元を手で押さえた。
沙織はそのまま幸せそうに眠りについた。
我の高鳴る心臓をよそに。
「・・馬鹿者。」