第3章 【幼い君】FGO/ギル夢/ほのぼの 主人公ロリ
と、急にダ・ヴィンチちゃんに呼ばれてしまったアキレウス。申し訳なさそうに沙織ちゃんの頭を撫で、名残惜しそうに去っていく。
沙織ちゃんは今にも泣きだしそうだ・・。
と急に立ち上がった王様。
突然沙織ちゃんの背後に立つし、真顔だし、こっちはハラハラしている。
「おい、雑種」
こ、子供にも容赦なき雑種呼びっ!もう泣きだすんじゃないかと思ったが、その心配はいらなかった。
『んー?』
「随分と楽しそうだったな」
子どもにも嫉妬するというのかこの王は。
そんなギルガメッシュ王の威圧に押されず、沙織ちゃんはくるりと王と向き直った。
『金ぴかひゃん!あそぼ!!』
「っ・・!?」
とびっきりの笑顔を添えて彼女は言った。あれはくらったなあ王様。緩む顔を左手で隠しながら、右手でひょいっと沙織ちゃんを抱えこみ、先ほどまで座っていた椅子に腰かけた。
自らの膝の上に沙織ちゃんを乗せて、宝物庫から子供向けの遊び道具のようなものが出て来た。
言わずもがな。金ぴかである。
『わぁー!!ぴかぴか!おにーしゃんはおうひゃまなの?』
「ふはははは!我ほどの王はこの世におらん。」
『すごいねおにーしゃん!』
満足そうに笑みを浮かべながら、沙織ちゃんの頭を撫でている王様。ロリも守備範囲とはっっ・・・・。
この後アキレウスが戻った後も、沙織ちゃんは次から次に出てくる宝とギルガメッシュ王にずっと夢中だった。
子どもは素直だなと思う。きゃっきゃっと嬉しそうに遊ぶ無邪気な沙織ちゃんと悔しそうに酒を煽るアキレウスと膝の上の沙織ちゃんを愛おしそうに撫でるギルガメッシュ王がいた。