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せめて夢の中だけは ~【鬼滅の刃】短編集~

第6章 夢語り【童磨】R18


「はい」


「なんだ珍しい。お前でもその様な顔をするのか」


ニヤリと笑う無惨様。


「えっ?」

そんなって……どんな……?


「まぁ、良い。これはお前の玩具か?」


「いえ……」


玩具?玩具なんて訳がない。それは……それは……


何だろう?


俺は首を傾げる。


すると無惨様は、京子の顎を軽く持ち上げた。


「なんだお前……未通女じゃないな……童磨か?
 いや、いや、いや、違うな……童磨は姦通を望まないからな」


そう言いながら、京子の眼を見る無惨様。


すると何故か京子の目付きも変わってきた。

トロンとして……

あぁ、何か術をかけられているのかな?


「違うぞ、童磨」

「あ?考えてる事、バレちゃいました?」

ニヤリと笑う無惨様。


「この娘……男を……いや、鬼である私達を欲しているな。
 そうだな?京子」


そう言われた時の京子は、頬も紅潮し明らかに脈拍も上がっている。


あれ?もしかして……


俺が手を付けた方が良かったの?


「お前には出来ない。覚えているのだろう?父と母の諍いを」


おどけて俺は返事をする。


「えーーーまぁ、それもありますけどーーー
 俺は女を食べる方が楽しいですね」


ただ口許は扇子で押さえていた。



本心を見抜かれるのがイヤで……





まぁ、無惨様にはそんなのは関係ないんだけど。

そう。見られたくなかったのは



京子にだ……





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